
監修者
木村太一 / 留学FACTORY代表
フィリピンの語学学校へ現地就職。その後、旅系YouTuberとして毎年10カ国を回る。現在は旅系YouTuberの活動と並行して、手数料ゼロの留学エージェント「留学FACTORY」を運営。フィリピン・セブ島を中心に留学をサポート。
留学を考えている社会人
『ワーホリに行ってみたいけど、今の英語力でいきなり行って通用するのかな。フィリピン留学を挟むといいって聞くけど、あれって結局は欧米の劣化版なんじゃ…』
こういった疑問に答えます。
本記事では、ワーキングホリデー(以下、ワーホリ。協定を結んだ相手国に滞在して、休暇を過ごしながら働くこともできる制度のことです)や欧米留学に興味はあるものの、いきなり行って通用するのか不安な20〜30代の方に向けて書いています。
先に結論から。
2カ国留学(1か国目のフィリピンで基礎を固めてから、2か国目の欧米へ渡る組み方のことです)は「安く済ませる裏技」ではありません。「話す量」を先に買って、「英語を使う場所」を後に買う。順番を設計するための組み方です。
とくに2か国目をワーホリにする場合は、制度の側にも根拠があります。ワーホリのビザで語学学校に通える期間には上限、いわゆる就学枠があり、たとえばオーストラリアでは2026年8月時点で最長4か月とされています。2か国目に着いてから基礎を固めようとすると、この枠を初級の学習で使い切りやすくなります。
つまり、決めるべきなのは行き先の国ではありません。この記事で扱う論点は次の3つです。
①どこまでをフィリピンで終わらせるか
②後半の国でしか手に入らないものは何か
③年齢や就学枠の制約で、逆算の起点がどこになるか
実際に決めていく手順のほうは、後半の「3つの軸」にまとめました。そのうえで、今日の学びを先に置いておきます。
2カ国留学で最初に決めるのは国ではなく、フィリピンで終わらせる範囲。「詰まらずに言い切れる」ところまでをフィリピンで作って、「英語を使って何かをする」は後半の国に置く。この線引きが決まっていないと、同じ予算をかけても、前半・後半のどちらも中途半端になりやすくなります。
では見ていきます。
そもそも2カ国留学とは|前半で基礎、後半で使う
結論、2カ国留学(2ヶ国留学とも書かれます)とは、1か国目のフィリピンで英語の基礎を固め、2か国目に欧米へ渡って語学留学やワーホリに進む留学スタイルのことです。留学業界で使われる呼び名で、制度の名前ではありません。
注意したいのは、これが「同じことを2回やる」ではないという点です。前半と後半で同じ目的を置くと、2回とも語学学校の授業を受けただけになりがちです。役割を変えるからこそ、分ける意味が出てきます。
なお「フィリピンは◯か月、欧米は◯か月」というモデル期間を見かけますが、あれは各社が推奨している組み方であって、制度で決まった数字ではありません。
ワーホリの就学枠には上限があります|ここが順番の根拠です
先に適用範囲をはっきりさせておきます。ここから書く就学の上限は、2か国目をワーホリのビザで行く場合の話です。2か国目を学生ビザの語学留学にする場合は就学できる期間の考え方が変わるので、この節は自分の予定に合う場合だけ読んでください。
そのうえで結論。ワーホリのビザで語学学校に通える期間には上限があり、国ごとに違います。ここが2カ国留学で見落とされやすいポイントです。
①オーストラリア: 最長4か月(17週間)
オーストラリアでワーホリのビザを使って語学学校に通えるのは、2026年8月時点で最長4か月、週で言えば17週間とされています(制度は改定されることがあるので、申請前に必ず自分で確認してください)。この制度では就学が「付随的なもの」という位置づけになっているため、上限が定められています。
②ニュージーランド: 最長6か月
ニュージーランドでは、2026年8月時点で最長6か月とされています。
③カナダ: 6か月以内に修了するコース
カナダでは、2026年8月時点で「6か月以内に修了するコース」であることが条件とされています。「6か月通える」ではなく「6か月以内に終わるコースなら通える」という建て付けなので、6か月を超えるプログラムの一部を受ける形だと就学許可(スタディパーミット)が必要になります。
上限があるということは、ワーホリで行く場合、2か国目で学校に通える時間はあらかじめ決まっているということ。ここを「行ってから考える」にすると、枠のほうが先に尽きます。上に挙げていない国にもそれぞれの条件があるので、行き先が絞れた段階で個別に確認してください。
ワーホリの4か月を授業時間に直すと|2か国目だけで中級は届くのか
結論、4か月という枠を授業時間に直すと、「2か国目だけでゼロから中級まで」という設計が、時間の面でかなり厳しいと分かります。
まず物差しの話です。英語力にはA1からC2までの6段階で表す国際的なものさしがあり(CEFRと呼ばれます)、その段階ごとに、指導を受けた学習の通算時間の目安が示されています。学習ゼロからの通算で、A2まで約180〜200時間、B1まで約350〜400時間、B2まで約500〜600時間とされる目安ですが、これは教師の指導下の学習と指示された自習を含んだ通算で、1段階ぶんの時間ではなく、個人差と学習の中身によって大きく変わるため到達を保証する数字ではありません。A2は基本的なやりとりができる段階、B1は中級の入口、B2はその上で、仕事や学習の場面でも踏み込んだやりとりができる段階です。
そのうえで単純計算を。オーストラリアの語学コースは週20時間以上の対面授業が制度上の最低基準なので、就学上限の17週間をこの最低基準で埋めると340時間前後(祝日や休校日を考慮しない机上の計算です)になります。
ただし、この340時間は授業の時間だけを数えたものです。さきほどの目安のほうは自習を含んだ通算なので、両者をそのまま突き合わせて到達時期を出すことはできません。ここで言えるのは、ほぼゼロから始める人にとって、2か国目の就学枠だけで中級の入口まで持っていく設計は、時間の面でかなり余裕がないということくらいです。
しかも制度が定めているのは時間数だけで授業の形は各校に任されており、欧米の語学学校はグループ授業が中心なので、その時間のうち自分の口が動く量はさらに割られます。この頭割りの計算は当ブログの英語が全く話せない人こそフィリピン留学という記事に分解してあります。
一方、フィリピンの語学学校は1コマが45分または50分。1日のコマ数は学校やコースによって異なりますが、おおむね4〜10コマ、標準は6〜8コマです。1コマ50分で平日20日なら、1日6コマで100時間、8コマで約133時間になります。
ここは正直に書きます。1か月で積める授業時間そのものは、豪州の枠を最低基準で埋めた場合と桁が変わるわけではありません。差が出るのは、その時間のうち自分が話す割合のほうですね。なお学校やコースによってはグループのコマが時間割に含まれるので、申し込む前にマンツーマンが何コマかを確認してください。
なぜ「フィリピンが先」なのか|先に買うのは話す量だから
結論、フィリピンを先に置く理由は、講師と生徒が1対1で向き合うマンツーマン授業が基本で、授業の構造が「自分が話す量」を稼ぐ側に寄っているからです。
『いやいや、それってフィリピンを持ち上げて欧米を下げているだけでは』と思いますよね。そうではありません。多国籍のクラスで複数人が同時に話す場に割り込む、生活まるごとが英語になる、オーストラリアのように学生ビザでも授業期間中は2週間あたり48時間まで就労が認められている国もある(2026年8月時点。上限や条件はビザの種類によって変わります)。これらはマンツーマンの教室では手に入りません。国別の就学と就労の条件は、当ブログの社会人におすすめの留学先7選という記事に横並びで整理してあります。
つまり優劣ではなく、役割が違うということです。話す量を稼ぐのがフィリピン、使う場所を用意するのが欧米圏。時間の総量が要る部分を前半に寄せて、後半は「使う練習」に取っておく。これが順番の中身です。
フィリピン留学から引き継げるもの・ワーホリでしか手に入らないもの
結論、前半で作れるのは「口の側」の準備で、後半でしか手に入らないのは「使う側」の経験です。
フィリピンで作れるのはこの3つ。
①詰まらずに言い切る型。知っている単語だけで最後まで文を終わらせる回路ですね
②自分の弱点の自覚。時制なのか、前置詞なのか、そもそも語彙が足りないのか
③授業時間の総量。1日のコマ数を選んで、話す時間をまとめて積めます
後半の国でしか手に入らないのはこちら。
①教室の外で英語を使う経験。部屋を探す、口座を開く、店員と交渉する
②複数人が同時に話す場で、自分の番を取りに行く技術
③英語で働いて評価される経験
引き継げるのは「言える」までで、「使える」の部分は、実際に英語を使う場所に移らないと積み上がりにくい部分です。前半で①②③を作らずに行くと、後半の時間を基礎練に使うことになります。4週間で何が起きるのかは、当ブログのセブ島留学1ヶ月のリアルという記事に時間軸で書いてあります。
逆の順番が損になりやすい理由|ただし条件つきです
結論、欧米を先にすると損をしやすいのは、英語がほぼゼロに近い人の場合です。ワーホリなら就学枠を基礎に使うと使う練習の分が残りませんし、話せない状態でグループ授業に入ると黙る時間も増えやすいからですね。
ここで、先に不利な点を書いておきます。2か国に分けると、往復の渡航費も入学の手続きも2回分かかるので、同じ期間なら総額は1か国で行くより上がるのが普通です。2カ国留学を選ぶ理由は総額の安さではなく、前半と後半で役割を分けられることのほうにあります。
費用の型も国によって違います。フィリピンは授業料と寮費と食事がパッケージで提示される型が一般的で、欧米は授業料・滞在費・食費を積み上げていく型。含まれるものが違うので単純な比較ができません。この違いは当ブログのアメリカ留学とフィリピン留学の費用の違いという記事に分解してあります。判断の軸は「どちらが安いか」ではなく、限られた予算のどこに話す量を置くかという配分ですね。
とはいえ、逆の順番のほうが合う人もいます。
①すでに詰まらずに会話が続く人。前半の役割はもう終わっています
②行き先も目的も決まっていて、期間が短い人。分けると移動と適応が2回発生します
③後述する年齢の窓が迫っている人
当てはまるなら、無理に2カ国にしなくて大丈夫です。
どこまでをフィリピンで終わらせるか|3つの軸で決める
結論、範囲は次の3つの軸で決めます。上から順に効きます。
①言えるかどうかで線を引く
分かりやすい基準は、自分がやりたいことを英語で言い切れるかどうかです。後半の国でやりたいことを1つ書き出して、それを英語で説明してみる。途中で止まる回数が、そのまま前半でやる仕事の量になります。
②2か国目の就学枠から逆算する
行き先の候補があるなら、その国で学校に通える上限を先に調べます。上で見た枠を「使う練習」に丸ごと残せる状態まで、前半で持っていくのが目標になります。
③時間の総量で見当をつける
さきほどの目安時間と、1か月で積める授業時間を突き合わせます。ただし目安のほうは自習を含んだ通算で個人差も大きいので、ほぼゼロから始める人が1か月の留学だけで中級の入口に届くとは考えにくい、という見当をつけるための数字として使ってください。
なお、セブ島留学で読者が自分で進める手続きはほとんどありません。就学に必要な許可も滞在の延長も学校がまとめて対応してくれるので、前半で決めるのは期間とコースだけです。渡航前の段取りは当ブログのフィリピン留学の準備はいつからという記事にどうぞ。時差も1時間しかなく、時差ぼけの症状は一般に4〜5時間以上の時差で出るとされるので、フィリピンでは時差ぼけが問題になりにくいと言えます(体調の感じ方には個人差があります)。
順番の設計が崩れる条件|年齢の窓とビザの中身
結論、後半をワーホリにする予定の人だけは、範囲より先に期限を確認してください。自分の都合で動かせない制約だからです。
日本のワーキングホリデー制度の基本的な条件は、相手国によって線は違うものの、査証(ビザ)の申請時に18歳以上30歳以下であること。判断されるのは渡航の時点ではなく申請の時点の年齢です。相手国ごとに線引きが違うので、候補の国が決まったら条件を個別に確認してください。
前半に時間をかけている間に申請の期限が過ぎる、というのがいちばんもったいない崩れ方です。年齢の窓が近い人は、申請の期限から逆算して前半に使える期間を決める。順番が逆になります。年齢と制度の関係は当ブログの30代の留学は遅い?という記事に整理してあります。
ビザの中身についても1つ。日本のワーキングホリデー制度では一般に、ビザの申請そのものに英語力の要件やスコアの提出は設けられていません(申請の条件は相手国ごとに異なり改定もあるので、行き先が決まったらその国の情報を必ず確認してください)。つまりビザは英語力を問いませんが、現地で仕事を得る段階では話す力が要る、という構造です。
2カ国留学でよくある失敗パターン4つ
結論、よくある失敗は①国から決めてしまう ②前半を短くしすぎる ③後半に基礎練を持ち越す ④予算を機械的に半分ずつにする、の4つです。
①国から決めてしまう
「オーストラリアかカナダか」で何週間も悩んでいるのに、前半で何を終わらせるかは決まっていない。国の最終決定は後で構いません。ただし候補を2〜3か国に絞らないと、就学枠の確認ができないので、そこまでは先にやっておきます。
②前半を短くしすぎる
移動と適応に時間を取られて、話す量を稼ぐ前に終わるパターンです。1週目は環境に慣れるだけで進みます。
③後半に基礎練を持ち越す
前半で言い切る型を作らないまま行くと、後半の限られた時間を初級の学習で使い切りやすくなります。使う場所に行ったのに、使わずに帰る形ですね。
④予算を機械的に半分ずつにする
分ける比率を先に決めるのではなく、前半で終わらせる範囲を決めてから必要な期間を出すのが正しい順番です。費用の型が国によって違うので、半分ずつに割っても前半で必要な授業時間を確保できるとは限りません。
まとめ: 2カ国留学で今日やる1つ
今日1つだけ持ち帰るなら、これです。
2カ国留学で最初に決めるのは国ではなく、フィリピンで終わらせる範囲。「詰まらずに言い切れる」ところまでを前半で作って、「英語を使って何かをする」は後半に置く。この線引きが決まっていないと、同じ予算をかけても、前半・後半のどちらも中途半端になりやすくなります。
指針は1つで、時間の総量が要る部分をマンツーマンが基本のフィリピンに寄せて、2か国目は「使う練習」に残すこと。2か国目をワーホリにする人だけは、就学の上限も年齢の期限も自分では動かせないので、そちらから逆算してください。各国のビザや入国の条件は改定されることがあるため、申請の段階では最新の内容を必ず自分で確認してください。
そして今日やることは1つ。
後半の国で英語を使ってやりたいことを、1つだけ紙に書き出して、それを英語で声に出して説明してみてください。
途中で止まった回数と、止まった場所。それが、フィリピンで終わらせる範囲そのものです。
ちなみに、一言も出てこなかった場合。それはそれで答えが出ています。前半は「まず口から出す」ところから始めることになるので、コマ数よりも、話す機会の多さで学校を選ぶことになりますね。
留学FACTORYについて
僕たちが運営する留学FACTORYは、エージェント手数料ゼロで留学をサポートしています。
対応しているのはフィリピンを含む12ヶ国。フィリピン、アメリカ、カナダ、オーストラリア、マルタ、イギリス、ニュージーランド、アイルランド、フィジー、インドネシア、南アフリカ、カンボジアです。サポート範囲はカウンセリングから留学中、帰国後まで。海外・留学経験が豊富なカウンセラーが対応します。
2カ国留学は前半と後半で扱う国が変わるので、フィリピンと欧米圏の両方を並べて話せる相談先だと、途中で分断されずに済みます。「後半はワーホリにしたい」「前半をどれくらい取ればいいか分からない」という段階のご相談も歓迎です。やりたいことと使える期間から、範囲を一緒に決めます。
まずは気軽に、記事下のLINE無料相談からどうぞ。
よくある質問
2カ国留学とは何ですか?
2カ国留学とは、1か国目のフィリピンで英語の基礎を固め、2か国目に欧米へ渡って語学留学やワーキングホリデーに進む留学スタイルのことです。制度の名前ではなく、留学業界で使われている呼び名ですね。
大事なのは、2カ国留学が「同じことを2回やる」ではないという点です。話す量を稼ぐのが前半、英語を使う場所を用意するのが後半。役割を変えるからこそ分ける意味が出てくる、というのが基本の考え方かなと思います。
ワーホリで語学学校に通えるのは何ヶ月までですか?
上限があり、国ごとに違います。2026年8月時点で、オーストラリアは最長4か月(17週間)、ニュージーランドは最長6か月、カナダは「6か月以内に修了するコース」であることが条件とされています(制度は改定されることがあるので、申請前に必ず自分で確認してください)。
オーストラリアの制度では就学が「付随的なもの」という位置づけになっているため、上限が定められています。カナダは「6か月通える」ではなく「6か月以内に終わるコースなら通える」という建て付けなので、6か月を超えるプログラムの一部を受ける形だと就学許可(スタディパーミット)が必要になります。
なお、この上限はワーキングホリデーのビザで行く場合の話で、学生ビザの語学留学として渡航する場合は就学できる期間の考え方が変わります。ここに挙げていない国にもそれぞれの条件があるので、行き先が絞れた段階でその国の条件を個別に確認してください。
2カ国留学はフィリピンと欧米、どちらを先にするべきですか?
英語がほぼゼロに近い状態なら、フィリピンを先にするほうが噛み合いやすいです。理由は2つあります。1つは授業の構造で、フィリピンの語学学校はマンツーマン(1対1)が基本なのに対し、欧米の語学学校は多くがグループ授業のため、話せない状態で入ると黙っている時間が増えやすいこと。もう1つは、2か国目をワーキングホリデーで行く場合、学校に通える期間に上限があるため、そこを基礎に使うと使う練習の分が残らないことです。
一方で、欧米が先のほうが合う人もいます。すでに詰まらずに会話が続く人、行き先も目的も決まっていて期間が短い人、そしてワーキングホリデーの申請の期限が迫っている人ですね。分けると移動と適応が2回発生するので、短い期間では割に合わないこともあります。
どちらにしても、順番そのものより「前半で何を終わらせるか」が決まっているかどうかで結果が変わるかなと思います。
2カ国留学は何ヶ月ずつが目安ですか?
期間から決めるのではなく、前半で終わらせる範囲を決めてから期間を出すのが順番です。ただ、見当をつけるための数字はあります。
英語力にはA1からC2までの6段階で表す国際的なものさしがあり(CEFRと呼ばれます)、その段階ごとに指導を受けた学習の通算時間の目安が示されています。学習ゼロからの通算で、A2まで約180〜200時間、B1まで約350〜400時間、B2まで約500〜600時間とされる目安ですが、これは教師の指導下の学習と指示された自習を含んだ通算で、1段階ぶんの時間ではなく、個人差と学習の中身によって大きく変わるため到達を保証する数字ではありません。
フィリピンの語学学校は1コマが45分または50分で、1日のコマ数は学校やコースによって異なりますが、おおむね4〜10コマ、標準は6〜8コマ。1コマ50分・平日20日なら1日6コマで100時間、8コマで約133時間になります。ただし目安時間のほうは自習も含んだ通算なので、授業時間だけを単純に足し引きして到達時期を出せるわけではありません。そのうえで言えるのは、ほぼゼロから始める人が1か月の留学だけで中級の入口に届くとは考えにくい、というところまでですね。
ワーホリに英語力は必要ですか?
日本のワーキングホリデー制度では一般に、ビザの申請そのものに英語力の要件やスコアの提出は設けられていません(申請の条件は相手国ごとに異なり改定もあるので、行き先が決まったらその国の情報を必ず確認してください)。つまり英語が話せない状態でもビザの申請自体はできます。
ただし、ビザが通ることと現地で生活が回ることは別の話です。部屋を探す、口座を開く、仕事に応募して面接を受ける。この段階では話す力が要るので、「ビザが下りたから大丈夫」とはならないんですね。ネット上で見かける「仕事探しには何点必要」といったスコアの話は、確認できる根拠が見当たらないので、ここでは扱いません。
年齢のほうは別に条件があり、査証(ビザ)の申請時に18歳以上30歳以下というのが日本の基本条件です。相手国ごとの線引きは、当ブログの30代の留学は遅い?という記事に整理してあるので、期限が気になる方はそちらをどうぞ。
2カ国留学は費用が安くなりますか?
「2カ国にすると安くなる」という組み方ではありません。むしろ2か国に分けると往復の渡航費も入学の手続きも2回分かかるので、同じ期間なら総額は1か国で行くより上がるのが普通です。2カ国留学を選ぶ理由は総額の安さではなく、前半と後半で役割を分けられることのほうにあります。
費用の型も国によって違います。フィリピンは授業料と寮費と食事がパッケージで提示される型が一般的で、欧米は授業料・滞在費・食費を積み上げていく型です。含まれるものが違うので、同じ1週間でも金額をそのまま並べて比べられません。
判断の軸は「どちらが安いか」ではなく、限られた予算のどこに話す量を置くかという配分です。費用の型の違いは、当ブログのアメリカ留学とフィリピン留学の費用の違いという記事に分解してあります。なお移動と適応が2回発生する分、短い期間で分けると割に合わないこともあるので、期間が短い人はどちらか1か国に寄せる判断もありです。
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