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バギオ留学とは|涼しさの正体は標高1,500mです

監修者 木村太一(留学FACTORY代表)

監修者

木村太一 / 留学FACTORY代表

フィリピンの語学学校へ現地就職。その後、旅系YouTuberとして毎年10カ国を回る。現在は旅系YouTuberの活動と並行して、手数料ゼロの留学エージェント「留学FACTORY」を運営。フィリピン・セブ島を中心に留学をサポート。

悩む留学を考えている社会人のイラスト留学を考えている社会人

『バギオ留学って涼しいらしいけど、実際どんな街なんだろう…』

こういった疑問に答えます。

本記事は、フィリピン留学の行き先としてバギオが気になっているものの、街のイメージが湧かなくて決めきれない社会人・大学生に向けて書いています。

先に結論から。

バギオ留学とは、フィリピンのルソン島北部にある標高およそ1,500mの都市バギオで語学留学することです。そのうえで、いちばん大事な前提を書きます。

バギオは「涼しい街」ではありません。正確に言うと「標高およそ1,500mの山の上にある街」です。涼しいのは標高が高いから。雨が多いのは、湿った空気が山にぶつかるから。そして山の上にあるぶん、マニラから陸路5〜7時間という移動もセットで付いてきます。

なので今日の学びは1つだけ。

バギオ留学は「涼しさ・雨・陸路5〜7時間」の3点セットで考えるべし。涼しさだけを切り取らず、3つまとめて受け入れられるかどうかが、自分に向いているかの判断基準になります。

①涼しさ: 月ごとの平均気温は年間を通じておよそ18〜21℃
②雨: 雨の多い時期はおおむね5〜10月で、ピークは7月と8月
③移動: 日本からの直行便はなく、マニラから陸路でおよそ5〜7時間

では見ていきます。

まず前提: バギオはルソン島北部の、山の上にある街です

結論、バギオはフィリピンのルソン島北部にある山あいの都市で、標高はおよそ1,500m。市街の中心部でもおよそ1,400〜1,500mの高さにあります。周囲をベンゲット州に囲まれた高地の街で、人口は2024年時点でおよそ37万人です。

日本で言えば、標高1,500m前後の高原に街がまるごと1つ載っているイメージですね。人口の規模で言うと、日本の中核市がひとつ山の上にある、くらいの感覚かなと思います。

この街が知られるようになったきっかけは、1900年前後に低地の暑さを避ける避暑地として開発が始まったことです。そして1903年、正式に避暑地として位置づけられました。そこから「フィリピンの夏の首都(サマーキャピタル)」と呼ばれるようになります。

サマーキャピタルとは、暑い時期に首都の機能を一時的に移す避暑地という意味の呼び名です。制度上のフィリピンの首都はあくまでマニラなので、そこは混同しないようにしてください。

もうひとつ、バギオには「City of Pines(松の街)」という呼び名もあります。松が育つ気候だから、という単純な由来です。

つまり、南国のヤシとビーチを思い浮かべてフィリピンに来た人が、バスを降りて松林を見ることになる街。ここがバギオの出発点かなと思います。

『いやいや、フィリピンなんだから結局は暑いでしょ』と思いますよね。ここは数字で見たほうが早いので、次にいきます。

バギオの気候と気温: 月ごとの平均は年間を通じておよそ18〜21℃です

結論、バギオの月ごとの平均気温は、年間を通じておよそ18〜21℃の幅に収まります。

もう少し細かく言うと、最も低いのが1月でおよそ18℃、最も高くなるのが4〜5月でおよそ21℃。フィリピンの大部分を占める低地は年間を通じておよそ26〜27℃なので、数字の位置がそもそも違うわけですね。

ここで注目してほしいのは、平均値そのものより幅の狭さです。

1年でいちばん寒い月といちばん暑い月の差が、平均で見ると3℃程度しかない。これは日本の感覚だとかなり不思議な話で、要するにバギオには「夏服」と「冬服」の入れ替えという概念がほぼありません。

留学の準備という観点だと、これはけっこう楽です。3月に行こうが9月に行こうが、持っていく服の構成が基本的に変わらないからです。

ただし、油断できない点が1つあります。

年間の変化は小さいのですが、1日の中の寒暖差はあります。日中と朝晩で体感がはっきり変わるので、朝晩は上着を1枚羽織る場面が出てきます。荷物としては、パーカーや薄手のジャケットを1〜2枚が目安ですね。日中の感覚だけで荷造りすると、夜に後悔するパターンです。

とはいえ、極端な防寒装備が必要な街ではありません。羽織るものが1枚あれば足りる、というくらいの想定で十分です。ただし乾季にあたる11〜2月に行くなら朝晩の冷え込みは強めに出るので、薄手のパーカーより一段厚手のものを1枚入れておくと安心かなと思います。

バギオの気候と雨季: 5〜10月が雨の多い時期で、ピークは7月と8月です

結論、バギオで雨が多い時期はおおむね5〜10月で、ピークは7月と8月です。涼しさの代償はここに出ます。フィリピン国内でも雨が多い地域なので、渡航月がこの範囲に入るかどうかは先に見ておいてください。

逆に乾季にあたる1月前後が、1年で最も雨が少ない時期になります。

なぜこうなるのかというと、雨の季節そのものはフィリピンの広い範囲に共通の風の流れで決まります。そこにバギオは山という条件が加わる。湿った空気が山にぶつかって上昇し、雲になって雨を落とす、あの仕組みですね。つまりバギオは、もともと雨の多い季節の雨量が地形でさらに増える場所ということになります。

繰り返しですが、ここが本記事でいちばん伝えたいところです。涼しさだけを持ち帰ることはできません。

『いやいや、雨くらい傘があれば何とかなるでしょ』と思いますよね。平地の街ならそのとおりです。ただバギオは街全体が坂なので、雨は「濡れる」だけの問題では終わりません。濡れた坂道は滑るため、雨は移動の安全の話とセットになります。

バギオ留学はいつ行くのがいい? 雨の量で選ぶなら1月前後です

留学の時期を選べる人へ実務的な話をすると、雨の量だけで決めるなら1月前後が最も穏やかです。逆に夏休みを使う人は7〜8月の雨のピークにきれいに重なるので、そこは織り込んでスケジュールを組んでおくといいかなと思います。いちご農園を目当てにしている人も、収穫期は乾季に寄っているので、この時期の判断とセットで考えてください。

バギオ留学の服装: 朝晩の上着・雨具・滑りにくい靴の3つ

結論、バギオ留学で追加して持つべき服装は、朝晩用の上着・雨具・濡れてもいい滑りにくい靴の3つです。年間の気温の幅が狭いこと、5〜10月に雨が多いこと、街全体が坂であることの3つから、この構成に決まります。

①朝晩用の上着
パーカーや薄手のジャケットを1〜2枚。日中は要らない日もありますが、朝晩の寒暖差を埋めるのに使います。年間の気温の幅が狭いので、季節ごとに用意する必要はありません。

②雨具
折りたたみ傘に加えて、両手が空くレインウェアやフード付きの上着があると動きやすいです。坂道で片手が傘にふさがるのは思いのほか不便です。

③濡れてもいい靴、滑りにくい靴
これがいちばん軽視されがちで、いちばん効きます。雨の日に坂を下る場面が日常的にあるので、靴底は見ておいてください。

日中の授業は基本的に室内なので、そこは日本の普段着で問題ありません。要するに、追加で意識するのは「朝晩」と「雨」と「坂」の3点だけ、ということですね。

マニラからバギオへの行き方: 陸路およそ250〜260km、バスで5〜7時間

結論、バギオには日本からの直行便がありません。マニラで乗り継いで、そこから陸路で向かうのが基本です。

距離はマニラからおよそ250〜260km。移動手段は高速バスが中心で、所要時間の目安は次のとおりです。

・NLEX・SCTEX・TPLEXといった高速道路を通る直行の速い便で、およそ5〜6時間
・一般の便で、およそ6〜7時間
・車をチャーターして渋滞なく流れた場合で、およそ4〜4.5時間

そして最後に、高速を降りたあとの区間があります。ここからはマルコスハイウェイなどの山道を登っていく形になります。標高およそ1,500mの街なので、当然ながら最後は登るわけですね。なお山を登るルートは複数ありますが、路面の状況によって通行が規制されることがあり、どの道を通るかは当日の状況次第です。

この区間を含めて、所要時間は交通状況や天候で動きます。上に書いた数字はあくまで目安として見てください。留学で使う人の多くは高速バスなので、見積もりとしては5〜7時間で考えておくのが現実的かなと思います。

実務的に大事なのは、到着日の組み方です。

日本からの便でマニラに着くのが昼過ぎや夕方以降になるなら、その日のうちにバギオへ入る前提でスケジュールを組まないほうが安全です。慣れない土地で、夜に5時間以上の移動、しかも最後は山道というのは、初日の負荷としては重すぎます。

『いやいや、初日だけの話でしょ』と思いますよね。そのとおりで、この移動が効いてくるのは往路と復路の2回だけです。1ヶ月以上いるなら誤差の範囲。逆に1〜2週間の短期だと、この半日×2回の重みが相対的に大きくなります。

期間が短いほど、移動のコストは相対的に上がる。この関係は当ブログのフィリピン留学の都市の選び方の記事でも触れているので、他の都市と横並びで比べたい人はそちらもどうぞ。

バギオ市内の移動はジプニーとタクシー、そして街全体が坂です

結論、バギオ市内の移動はジプニーとタクシーが中心です。

ジプニーとは、決まったルートを走る乗り合いの小型バスのことですね。フィリピンの日常的な足で、バギオでも同じです。

バギオのジプニーには分かりやすい特徴があります。車体の前面に行き先の地名が大きく書かれていて、それでルートが分かる、という仕組みです。しかも多くのルートがダウンタウンとの往復になっています。

つまり、自分の生活圏とダウンタウンを結ぶ行き先の地名を1つか2つ覚えてしまえば、日常の移動はほぼ回るということですね。土地勘がない最初の1週間でも、地名という手がかりがあるのは助かります。

もう1つの選択肢がタクシーです。荷物が多いとき、雨のとき、夜遅いときはこちらが現実的です。到着直後や重い買い物のあとは、無理せず使えばOKかなと思います。

そして、バギオの生活を語るうえで外せないのが地形です。

メインストリートはセッションロードで、これがそのまま坂になっています。というより、街全体が起伏の多い地形の上にできています。平らな道を選んで歩く、というのが基本的にできません。

ここが、雨の話と合流します。

坂 + 雨 + 夜という3つが重なると、平地の街と同じ感覚では歩けません。だからこそ、滑りにくい靴と、無理をしないタクシーの使い分けが効いてくるわけですね。

逆に前向きな見方をすると、通学と買い物だけで日常的に坂を上り下りすることになるので、運動不足にはなりにくい街です。歩く量が自然に増えるという意味では、地形が生活のプラスに働く面もあるかなと思います。

バギオ留学の週末: 公設市場・ナイトマーケット・いちご農園

結論、バギオの週末は海ではなく街歩きです。ここが他のフィリピンの都市といちばん違うところですね。

代表的なのが、街の中心にあるバギオ公設市場です。位置はセッションロードのほぼ突き当たり。野菜や花、いちごなどが並びます。高地の街なので、低地ではあまり見かけない野菜や花が普通に売っている、というのが面白いところです。

もう1つの特徴が、山岳民族の民芸品です。木彫りや織物といった、この地域ならではの品が街で手に入ります。ナイトマーケットが立つのもバギオの名物ですね。

そして、いちご。隣町のラ・トリニダードにいちご農園があり、市内からタクシーでおよそ30分です(道路の混み具合で前後します)。

ただし、ここは1つ注意が要ります。いちごの収穫期は雨の少ない乾季に寄っていて、通年ではありません。バギオで雨が少ないのはおおむね11〜4月で、なかでも1月前後が最も少ない時期です。「バギオといえばいちご狩り」というイメージだけで時期を決めると、行っても収穫していないことがあります。年によって前後するので、留学の時期と重なるかどうかは事前に確認してください。

つまり週末の楽しみ方は、リゾートではなく市場と街歩きと山の空気。ここに魅力を感じるかどうかは、けっこう好みが分かれるところかなと思います。

バギオ留学が勉強に向く理由は、街の構造にあります

結論、バギオは「勉強に戻りやすい街の構造」をしています。学校の話ではなく、街の話です。

理由は3つあって、順に見ると分かりやすいです。

①海がない
山の上の街なので、放課後や週末に海へ出るという選択肢がそもそもありません。

②繁華街が限られる
遊びに出る先の選択肢が、大都市圏に比べて多くありません。

③涼しい
夜に机へ向かうとき、冷房の効き具合に左右されにくい環境です。

この3つが重なると、放課後の時間の使い道が勉強に寄りやすくなります。意志の力だけに頼らなくていい、という意味で街の形が効いてくる話ですね。

とはいえ、これは裏返すと弱点にもなります。海で泳ぎたい人、週末にリゾートへ出たい人、都会的な選択肢の多さが欲しい人にとっては、単に物足りない街ということになります。

海と街の選択肢を取るならセブ島留学、勉強に戻りやすい環境を取るならバギオ。ここは好みで分かれる部分であって、優劣ではありません。

なお、学校ごとの生活ルールの型については本記事では踏み込みません。平日の外出可否や義務自習の有無で分かれる3つの型(スパルタ・セミスパルタ・ノンスパルタ)の違いと、それぞれが向く人については、当ブログのセブ島留学の学校の選び方の記事で整理してあるので、型の考え方はそちらを参考にどうぞ。1日の時間割の具体的な流れが知りたい人は、当ブログのセブ島留学の1日のスケジュールの記事が近いです。

バギオ留学とセブ島留学の違いは、気候・移動・週末の3点です

結論、この2つの違いは授業の形ではなく生活のほうに出ます。フィリピンの語学学校はマンツーマン中心という点が共通なので、比べるべきは街の条件です。

①気候
バギオは月ごとの平均気温が年間を通じておよそ18〜21℃。低地はおよそ26〜27℃なので、夜に机へ向かうときの体感がそもそも違います。

②移動
セブには日本からの直行便がありますが、バギオはマニラで乗り継いだうえに陸路で半日近くかかります。効いてくるのは初日と最終日の2回だけです。

③週末
セブは海とモール、バギオは市場と街歩き。週末に海へ出たい人がバギオを選ぶと、物足りなく感じるはずです。

他の都市も含めて横並びで見たい人は、当ブログのフィリピン留学の都市の選び方の記事のほうが早いです。

バギオの治安と生活の注意点は、坂・路面・夜道です

結論、バギオで注意が要るのは、治安そのものより坂・雨で濡れた路面・夜道の暗さという生活動線の3つです。そのうえで渡航先の危険情報は地域ごとに区分が分かれているので、申し込み前と出発前の2回、最新の内容を自分で確認してください。ここは都市を問わず共通の作法です。

では、バギオ固有の注意点を順に見ていきます。

①坂道
歩く距離が同じでも、平地の街より消耗します。荷物が多い日は移動手段を変える、くらいの割り切りが要ります。

②雨季の路面
5〜10月は雨が多く、7月と8月がピークです。濡れた坂道は滑ります。急ぐ用事は雨の時間帯を外す、が基本です。

③夜道の暗さ
街灯の量は場所によって差があります。坂と暗さが重なる区間は、夜に一人で歩かないほうが無難です。ここはタクシーを使う場面ですね。

貴重品の持ち方や夜間の一人歩きといった基本のルールは、都市が変わっても同じです。具体的な行動の指針は、当ブログのセブ島の治安と安全対策の記事にまとめてあるので、そのまま応用できます。

費用は都市ではなく、学校のタイプと部屋の人数で動きます

結論、フィリピン留学の費用を大きく動かすのは都市ではなく、学校のタイプと部屋の人数(1人部屋か複数人部屋か)の2つです。バギオだから安い、セブ島留学だから高い、という比べ方はあまり意味がありません。

同じ期間・同じ都市でも、4人部屋を1人部屋に変えるだけで総額は動きます。都市をまたいで比べるより、この2つを動かしたほうが総額への影響は大きい構造です。

ただしバギオには、他の都市には無い費用の項目が1つ増えます。日本からの直行便がないぶん、マニラからバギオまでの陸路移動が往復で必要になる点です。バスの運賃や送迎の手配にかかる分は別に見ておく必要があるので、総額を見積もるときは忘れないでください。金額は便や時期で動くため、申し込む前に確認するのが確実です。

都市どうしの費用差の考え方は当ブログのフィリピン留学の都市の選び方の記事で、総額の目安と内訳は当ブログのフィリピン留学1ヶ月の費用の記事を参考にどうぞ。

バギオ留学が向いている人・向いていない人は、3点セットで分かれます

結論、バギオ留学が向くかどうかは「涼しさ・5〜10月に集中する雨・マニラから陸路5〜7時間の移動」という3点セットを、まとめて受け入れられるかどうかできれいに分かれます。

向いているのは、次のような人です。

・暑さで集中力が落ちる自覚がある人
・期間が1ヶ月以上あって、初日と最終日の陸路移動を許容できる人
・放課後に遊びの選択肢が少ないほうが、自分には合っていると思う人
・雨が多いこと自体は、そこまで気にならない人

反対に向いていないのは、次のような人です。

・週末は海に出たい人
・1〜2週間の短期で、移動時間を1分でも削りたい人
・雨で予定が崩れることに強いストレスを感じる人
・都市の選択肢の多さや、夜の街の賑わいを求める人

繰り返しですが、涼しさは単体では手に入りません。雨と移動を含めて、3つまとめて引き受ける形になります。ここに納得できるなら、バギオはかなり強い選択肢かなと思います。

まとめ: バギオ留学は「涼しさ・雨・陸路5〜7時間」の3点セットで考えます

今日1つだけ持ち帰るなら、これです。

バギオは「涼しい街」ではなく「標高およそ1,500mの山の上にある街」。山の上にあることから、涼しさだけでなく雨の多さと陸路5〜7時間の移動もセットで付いてくる。この3点セットを受け入れられるかどうかが判断基準になるべし。

数字でおさらいしておくと、月ごとの平均気温は年間を通じておよそ18〜21℃の幅。低地のおよそ26〜27℃とは位置がそもそも違います。雨の多い時期はおおむね5〜10月で、ピークは7月と8月。マニラからは陸路およそ250〜260kmで、高速バスの目安は速い便で5〜6時間、一般の便で6〜7時間です。

生活面では、朝晩の上着・雨具・滑りにくい靴の3つを押さえておけば、準備としてはほぼ足ります。市内の移動はジプニーとタクシーで、行き先の地名でルートが分かるジプニーを1〜2本覚えるところから始めればOKです。

なお現地の情報や運行の状況は変わることがあるので、申し込む前に最新の内容を確認してください。

今日できるアクションも1つ。自分が留学に行けそうな月を書き出して、それが5〜10月に入るかどうかを見てください。7〜8月に重なるなら、雨を前提にした持ち物と予定の組み方に切り替える。それだけで、現地での過ごしやすさは変わってきます。

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「涼しいバギオが気になるけど、雨と移動が引っかかっている」という段階のご相談も歓迎です。行けそうな時期と、暑さが得意かどうかを教えてもらえれば、街の考え方から一緒に整理します。

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よくある質問

バギオ留学とは何ですか?

フィリピンのルソン島北部にある標高およそ1,500mの都市、バギオで語学留学することを指します。周囲をベンゲット州に囲まれた高地の街で、人口は2024年時点でおよそ37万人。1900年前後に低地の暑さを避ける避暑地として開発が始まり、1903年に正式にそう位置づけられた経緯から「フィリピンの夏の首都(サマーキャピタル)」と呼ばれています。松が育つ気候から「City of Pines(松の街)」という呼び名もあります。特徴は涼しさですが、正確には「涼しい街」ではなく「標高およそ1,500mの山の上にある街」と理解したほうが実態に近いです。涼しさは標高の結果であって、同じ標高から5〜10月に集中する雨の多さと、マニラから陸路5〜7時間という移動もセットで付いてきます。この3点をまとめて受け入れられるかどうかが、向き不向きの分かれ目になります。

バギオの気温は何度くらいですか?

月ごとの平均気温で見ると、年間を通じておよそ18〜21℃の幅に収まります。最も低いのが1月でおよそ18℃、最も高くなるのが4〜5月でおよそ21℃という並びです。フィリピンの大部分を占める低地は年間を通じておよそ26〜27℃なので、数字の位置そのものが違うわけですね。注目してほしいのは平均値より幅の狭さで、1年でいちばん寒い月と暑い月の差が平均で3℃程度しかありません。つまり季節ごとに服を入れ替える発想が要らない街です。ただし1日の中の寒暖差はあるので、朝晩は上着が1枚必要になります。日中の体感だけで荷造りすると夜に困るので、そこだけ注意してください。

バギオの治安や生活で気をつけることは何ですか?

バギオで注意が要るのは、治安そのものより生活動線の3つです。1つめは坂道で、歩く距離が同じでも平地の街より消耗します。荷物が多い日は歩かずタクシーに切り替える、くらいの割り切りが要ります。2つめは雨で濡れた路面です。雨の多い時期はおおむね5〜10月で、ピークは7月と8月。濡れた坂道は滑るので、急ぐ用事は雨の時間帯を外すのが基本になります。3つめは夜道の暗さで、街灯の量は場所によって差があります。坂と暗さが重なる区間は、夜に一人で歩かないほうが無難です。持ち物としては、朝晩用の上着・雨具・滑りにくい靴の3つを押さえておけば足ります。貴重品の持ち方や夜間の一人歩きといった基本のルールは、都市が変わっても同じです。渡航先の危険情報は地域ごとに区分が分かれるので、申し込み前と出発前の2回、最新の内容を自分で確認してください。

マニラからバギオまでは何時間かかりますか?

バギオに日本からの直行便はないので、マニラで乗り継いで陸路で向かうのが基本です。距離はマニラからおよそ250〜260kmで、移動手段は高速バスが中心になります。所要時間の目安は、NLEX・SCTEX・TPLEXといった高速道路を通る直行の速い便でおよそ5〜6時間、一般の便でおよそ6〜7時間、車で渋滞なく流れた場合でおよそ4〜4.5時間です。高速を降りたあとはマルコスハイウェイなどの山道を登っていく形になります。所要時間は交通状況や天候で動くので、あくまで目安として見てください。実務で大事なのは到着日の組み方で、マニラ着が夕方以降になる便なら、その日のうちにバギオへ入らない前提でスケジュールを組んだほうが安全かなと思います。この移動が効いてくるのは往路と復路の2回だけなので、期間が短いほど相対的な負担は大きくなります。

バギオ留学はどんな人に向いていますか?

暑さで集中力が落ちる自覚がある人、期間が1ヶ月以上あって初日と最終日の陸路移動を許容できる人、放課後の遊びの選択肢が少ないほうが自分には合うと思う人に向いています。バギオは海がなく、繁華街も大都市圏ほど多くありません。そのうえ涼しいので、夜に机へ向かうときも冷房の効きに左右されにくい環境です。意志の力だけに頼らなくていい、という意味で街の形が効いてきます。反対に向いていないのは、週末に海へ出たい人、1〜2週間の短期で移動時間を削りたい人、雨で予定が崩れることにストレスを感じる人です。海と街の選択肢を取るならセブ島留学、勉強に戻りやすい環境を取るならバギオ、という分かれ方かなと思います。優劣ではなく好みの問題です。

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