
監修者
木村太一 / 留学FACTORY代表
フィリピンの語学学校へ現地就職。その後、旅系YouTuberとして毎年10カ国を回る。現在は旅系YouTuberの活動と並行して、手数料ゼロの留学エージェント「留学FACTORY」を運営。フィリピン・セブ島を中心に留学をサポート。
留学を考えている社会人
『フィリピン留学、1ヶ月ならいくらかかるんだろう。30万円で足りるのかな…』
こういった疑問に答えます。
本記事では、フィリピン・セブ島への留学を「1ヶ月」で検討している社会人・大学生に向けて書いています。
先に結論から。1ヶ月のフィリピン留学の総額は、節約型で約29万円、快適型で約44万円が目安です。15万円ほどの幅は、主に「部屋タイプ」「航空券の時期」、そして現地での過ごし方で決まります。
そしてもう1つ、あまり語られない話を。1ヶ月留学には、長期留学にはない構造的な安さがあります。滞在が30日以内ならビザ延長が不要で、60日未満ならACR I-Card(外国人登録証)も要りません。つまり、長期組が現地で払う手続き費用の多くを、払わずに済むんですよね。
ここを知らずに旅程を組むと、1万円強の想定外の出費につながります。今日はそこを中心に解説していきます。
前提:この記事の「1ヶ月」と為替レート
まず定義をそろえます。
語学学校の料金は「週」単位です。本記事では1ヶ月留学=4週間(28日間)として計算します。前後の移動日を足しても30日以内に収まる旅程が組みやすい長さです。
とはいえ、ここが分かれ道です。旅程が31日以上になると、後述するビザ延長費が追加でかかります。「せっかくだから前後に旅行を」と日程を足した結果、31日を超えて1万円強の追加になるケースは珍しくないです。
なお、本記事の円換算は1ペソ≒2.6円、1ドル≒158円(2026年8月上旬時点)で計算しています。為替は日々変動するので、申込時は最新レートで確認してください。
結論:費用は「日本で払う円」と「現地で払うペソ」に分かれる
フィリピン留学の費用が分かりにくい大きな理由は、支払いのタイミングと通貨が2つに分かれているからです。
そこで、まずこの形で整理してみてください。
| 支払う場所 | 主な項目 |
|---|---|
| 日本で(円・ドル) | 入学金、授業料+宿泊費、航空券、海外旅行保険 |
| 現地で(ペソ) | SSP(特別就学許可証)、管理費、教材費、電気代、デポジット |
「学費〇〇円」だけ見て予算を組むと、現地で数万円分の請求が来て焦ります。逆に言えば、この2列を最初に書き出しておけば、フィリピン留学の見積もりはほぼ完成です。
セブ島留学1ヶ月の実額①:3D ACADEMY(セブ市)の4週間
では、セブ島留学1ヶ月の実際の金額を見ていきます。まずは3D ACADEMYのESLコース(4週間・3食付き)です。
| 部屋タイプ | 授業料+宿泊費(4週間) |
|---|---|
| 1人部屋 | 274,400円 |
| 2人部屋 | 227,800円 |
| 3人部屋 | 199,900円 |
| 4人部屋 | 186,600円 |
| 6人部屋 | 166,600円 |
これに入学金15,000円が別途かかります。さらに現地払いの合計目安が18,940ペソ(約4.9万円)で、この中にSSP12,040ペソ、デポジット、管理費、教材費などが含まれます。
注目したいのは部屋タイプの差です。1人部屋と6人部屋で107,800円、つまり約10.8万円の差があります。1ヶ月の総額が30万〜40万円台であることを考えると、これは相当大きいですよね。
セブ島留学1ヶ月の実額②:CIA(セブ・マクタン島)の4週間
もう1校、ドル建てで料金を設定しているCIA(セブ・マクタン島の語学学校)も見てみます。Regular ESLコース(4週間・食事込み)の授業料+寮費は以下のとおりです。
| 部屋タイプ | 授業料+寮費(4週間) |
|---|---|
| 4人部屋 | 1,750ドル(約27.7万円) |
| 3人部屋 | 1,850ドル(約29.2万円) |
| 2人部屋 | 2,100ドル(約33.2万円) |
| 1人部屋 | 2,400〜2,600ドル(約37.9万〜41.1万円) |
これに入学金100ドル(約1.6万円)が別途かかります。現地払いはSSPが7,000〜8,000ペソ、教材費2,000ペソ、電気代2,000ペソ(4週間)、寮デポジット2,500ペソ(退寮時に返金あり)などで、合計の目安は13,500〜14,500ペソ(約3.5万〜3.8万円)です。
なお、学校の料金は改定されることがあります。最新の金額は記事下のLINE無料相談で確認してもらうのが確実です。
2校を並べると分かるとおり、授業料+寮費は約16.7万〜41.1万円と学校・部屋タイプでかなり変わります。「どの学校のどの部屋を選ぶか」が、1ヶ月の総額をいちばん大きく左右するポイントです。
滞在日数で変わる、3つの手続きルール【1ヶ月留学は有利】
ここが本記事のいちばん伝えたいところです。フィリピンの滞在ルールは日数で段階的に変わるので、30日以内かどうかで払う金額が変わります。
①30日以内ならビザ延長費はゼロ
日本国籍のパスポートなら、フィリピンには30日以内はノービザで入国できます。1ヶ月(4週間)の留学はここに収まるので、延長費用は0円です。
31日以上滞在する場合は初回のビザ延長(59日まで)が必要になります。費用は学校の代行手数料込みで、目安5,130ペソ(約1.3万円)程度です。
②60日未満ならACR I-Cardが不要
ACR I-Card(エーシーアール・アイカード)とは、フィリピンに一定期間滞在する外国人が取得する登録カードのこと。60日以上滞在する人が対象なので、1ヶ月留学なら取得しなくてOKです。
金額は3,500〜4,500ペソ(約9,100〜11,700円)が目安。1ヶ月で切り上げるだけで、この費用がまるごと浮きます。
③SSPだけは期間を問わず必須
SSP(Special Study Permit/特別就学許可証)とは、フィリピンの語学学校で授業を受ける全留学生に義務づけられている許可証です。1週間でも半年でも必要で、ここは短期でも避けられません。
金額は学校によって差があります。今回の2校だと、CIAが7,000〜8,000ペソ(約1.8万〜2.1万円)、3D ACADEMYが12,040ペソ(約3.1万円)。おおむね7,000〜12,000ペソ程度と見ておきつつ、申込校の案内で必ず確認してください。
繰り返しですが、1ヶ月留学なら、ビザ延長費とACR I-Card代という2つの追加手続き費用が発生しません。現地払いのうち期間を問わず必要なのはSSPで、これに管理費・教材費・デポジットなどが加わる形です(3D ACADEMYの例で合計約18,940ペソ)。
いやいや、1週間あたりの単価は長期のほうが安いでしょ、と思うかもしれません。それは事実です。ただ、ビザ延長費は滞在が延びるほど積み上がり、60日以上ではACR I-Cardの発行費も加わります。「まず30日で試す」という判断には金銭的な合理性がある、ここが今日いちばん持ち帰ってほしい点です。
日本で払う費用:航空券と海外旅行保険
学費以外で大きいのが、この2つです。
航空券(日本主要都市〜セブ・往復)は、閑散期で4〜5万円、繁忙期で7〜12万円程度が目安です。LCCを使えば3.5〜4万円台という例もあります。時期によって倍以上変わるので、日程を動かせる人にとっては大きな節約ポイントです。
海外旅行保険は、1ヶ月で1〜2万円程度が目安。補償内容やクレジットカード付帯の有無で差が出るので、各社のシミュレーターで実際に見積もりを取ってみてください。
現地で使うお金:外食・遊び・雑費
今回挙げた2校は、どちらも食事付きです(3D ACADEMYは毎日3食、CIAは月〜土3食・日曜はブランチと夕食のバイキング形式)。こうした食事付きの学校を選べば、食費が想定を大きく超えることは起こりにくいです。
とはいえ週末の外食やカフェ代は別途かかります。目安としては、外食などの追加食費が2,000〜8,000円、遊び・雑費が1〜2万円程度。アイランドホッピングなどのアクティビティを何回やるかで変わる、という感覚でOKです。
節約型と快適型:総額はいくらになるか
冒頭の結論に戻ります。1ヶ月の総額は節約型で約29万円、快適型で約44万円が目安。この差を作っているのは主に次の3つです。
①部屋タイプ(6人部屋と1人部屋で約10.8万円の差)
②航空券の時期(閑散期と繁忙期で数万円の差)
③現地での外食・アクティビティの頻度
つまり、予算を30万円前後に抑えたいなら「多人数部屋+閑散期の航空券」、快適さを優先するなら「少人数部屋+日程優先」という設計になります。どちらが正解ということはなく、何を優先するかの話かなと思います。
なお、1人部屋+繁忙期の航空券といういちばん重い組み合わせで本記事の実額を積み上げると、選ぶ学校によっては45万〜60万円程度になります。44万円は標準的な想定条件での数字なので、上限は少し余裕をみておくと安心です。
フィリピン留学1ヶ月の費用をアメリカ・オーストラリアと比較
比較の目安も置いておきます。1ヶ月の留学費用は、アメリカで約35万〜71万円、オーストラリアで約55万〜86万円程度。
フィリピンの約29万〜44万円は、下限でも上限でも他国を下回ります。しかもフィリピンはマンツーマン授業が基本で、授業時間あたりの発話量も多くなりやすい構造です。円安が続く局面で選ばれている理由は、このあたりですね。
今日からできる3ステップ
最後に、読んで終わりにしないための手順です。
①渡航日程を「30日以内」で仮置きする(31日を超えるなら代行込み約1.3万円の追加を織り込む)
②部屋タイプを2〜3パターンで見積もり、上限と下限を出す
③「日本で払う円」と「現地で払うペソ」を2列に分けて書き出す
この3つをやるだけで、ぼんやりした不安が具体的な数字に変わります。
見積もりで迷ったら
僕たちが運営する留学FACTORYは、エージェント手数料ゼロで留学をサポートしています。学校の公式料金に上乗せがないので、今日の記事のような「実額ベースの見積もり」をそのまま出せます。
フィリピンを含む12ヶ国に対応していて、カウンセリングから留学中、帰国後までサポートする体制です。学校ごとの部屋タイプ別の料金や、現地払いの内訳を並べて比較したい方は、記事下のLINE無料相談からどうぞ。
よくある質問
フィリピン留学1ヶ月の費用は合計いくらですか?
節約型で約29万円、快適型で約44万円が目安です。内訳は授業料+宿泊費(4週間・3食付きで約16.7万〜27万円)、入学金、航空券(往復4〜12万円)、海外旅行保険(1〜2万円)、現地払い(SSPなどで数万円)です。金額差の大半は学校・部屋タイプと航空券の時期で決まり、条件が重なると50万円を超える場合もあります(円換算は1ペソ≒2.6円・2026年8月上旬時点)。
セブ島留学1ヶ月で30万円は足りますか?
多人数部屋と閑散期の航空券を選べば、30万円前後に収まる可能性があります。たとえば3D ACADEMYの6人部屋は4週間166,600円+入学金15,000円、現地払いが約18,940ペソ(約4.9万円)。ここに航空券と保険を足す計算です。ただし為替と時期で変動するので、必ず最新の見積もりで確認してください。
フィリピン留学1ヶ月ならビザは必要ですか?
日本国籍なら30日以内はノービザで滞在できるため、4週間(28日)の留学であればビザ延長は不要です。31日以上になると初回延長(59日まで)が必要で、学校の代行手数料込みで目安5,130ペソ(約1.3万円)程度です。前後に旅行を足して31日を超える場合は、この費用を予算に入れておいてください。
SSPとは何ですか?1ヶ月でも必要ですか?
SSP(特別就学許可証)は、フィリピンの語学学校で授業を受ける全留学生に必須の許可証です。滞在期間に関係なく必要なので、1週間の留学でも取得します。金額は学校によって差があり、CIAで7,000〜8,000ペソ、3D ACADEMYで12,040ペソなど。おおむね7,000〜12,000ペソ程度ですが、申込校の案内で確認するのが確実です。
フィリピン留学1ヶ月とアメリカ・オーストラリアの費用差はどれくらいですか?
1ヶ月の目安で、アメリカが約35万〜71万円、オーストラリアが約55万〜86万円。フィリピンの約29万〜44万円は、下限でも上限でも両国を下回ります。加えてフィリピンはマンツーマン授業が基本のため、授業時間あたりの発話量という観点でも条件が異なります。
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