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クラーク留学とは|旧米軍基地の跡地にできた計画都市

監修者 木村太一(留学FACTORY代表)

監修者

木村太一 / 留学FACTORY代表

フィリピンの語学学校へ現地就職。その後、旅系YouTuberとして毎年10カ国を回る。現在は旅系YouTuberの活動と並行して、手数料ゼロの留学エージェント「留学FACTORY」を運営。フィリピン・セブ島を中心に留学をサポート。

悩む留学を考えている社会人のイラスト留学を考えている社会人

『クラーク留学ってよく名前は聞くけど、どんな街なのか全然イメージが湧かない…』

こういった疑問に答えます。

本記事は、フィリピン留学の行き先としてクラークが候補に入っているものの、街の輪郭がつかめなくて決めきれない社会人・大学生に向けて書いています。

先に結論から。

クラーク留学とは、フィリピンのルソン島中部、パンパンガ州にあるクラーク経済特区で語学留学することです。経済特区とは、企業を呼び込むために税や手続きの面で優遇が設けられ、区域として管理されているエリアのことですね。

そのうえで、いちばん大事な前提を書きます。

クラークは、自然にできあがった街ではありません。もとはアメリカ空軍の基地で、その跡地を経済特区として作り替えた計画都市です。

なので今日の学びは1つだけ。

クラークという街は「基地跡」と「ルソン島内陸の低地」という2つの条件で、ほぼ全部が説明できる。だから選ぶときは、この2つを引き受けられるかで判断すべし。

まず「基地跡」から出てくるのが、街の作りと住人の構成です。

①広くまっすぐな道路と広いオープンスペース → 米軍時代の都市計画がそのまま残っている
②ゲートで入退場が管理された区画 → 基地のゲートの構造がそのまま残っている
③欧米人の居住者が多い → 基地の時代からの人の流れが今も残っている

そしてもう1つ、「ルソン島内陸の低地」から出てくるのが、気候と週末の過ごし方です。

④海が無い → 内陸だから。海に出るならスービック方面まで車でおよそ1時間
⑤涼しくない → 標高はおよそ150mの低地。ここは後半でしっかり潰します
⑥台風の影響を受けやすい → ルソン島は台風の通り道にあたる

では見ていきます。

まず前提: クラークは旧米軍基地の跡地にできた経済特区です

結論、クラークはルソン島中部のパンパンガ州にあるエリアで、もとはアメリカ空軍のクラーク基地でした。

米軍が撤退したのは1991年です。同じ1991年に起きたピナトゥボ山の噴火で基地の施設が大きく損壊したことが、その背景にあります。つまり、基地としての機能が失われた広大な土地が、いきなり手つかずで残されたわけですね。

そこから1990年代前半に、経済特区としての整備が始まります。

現在のクラーク経済特区は、パンパンガ州のアンヘレス市・マバラカット市・ポラック町、そしてタルラック州のカパス町・バンバン町にまたがる広さがあります。特区の中はBPOや製造業が集まる産業エリアで、2024年時点でおよそ1,200社、14万人を超える人が働いています。BPOとは、コールセンターなどの業務を他社から受託して行うビジネスのことですね。

特区はアンヘレス市の一部にかかっていますが、市街地の大部分は特区の外側にあります。そのアンヘレス市の人口は、2020年時点でおよそ46万人です。

つまりクラークは、観光地として育った街でも、港町として育った街でもありません。基地の跡地に、産業の受け皿として意図的に作られたエリアです。ここを押さえておくと、この先の話が全部つながります。

なお、ここから書く街の作りや住人の構成は「基地跡」から出てくる話です。気候や海の有無は基地跡とは関係がなく、「ルソン島内陸の低地」という立地から出てきます。この2つは分けて読んでください。

クラークの街の作り: 広くまっすぐな道路と、ゲートで区切られた区画

結論、クラークの街並みは、米軍時代の都市計画をそのまま引き継いでいます。

具体的には、幅の広いまっすぐな道路、道沿いの街路樹、広く取られたオープンスペース。交通量も比較的少なく、マニラとは対照的だと言われます。

『いやいや、フィリピンの街ってもっとゴチャッとしてるでしょ』と思いますよね。一般的なイメージだとそうです。ただクラークの中心部は、車も人も密集した東南アジアの街というより、区画整理された郊外の団地や、日本の工業団地に近い見え方をします。

これは景観の話にとどまりません。歩道が確保されているかどうか、渡る道路の幅がどれくらいか、といった生活の歩きやすさに直結する要素だからです。

ただし、過ごしやすそうに見えるのはあくまで街並みの話です。暑さは別の話なので、そこは後半の気候の項目で分けて書きます。

もう1つの特徴が、ゲートです。

特区の中心部は検問所で区切られていて、入退場が管理されたエリアになっています。24時間の警備やCCTV(監視カメラ)も置かれています。ただしこれは入退場を管理する仕組みの説明であって、特区の中が安全だという意味ではありません。基地だった頃のゲートの構造が、そのまま経済特区の管理の仕組みに引き継がれた形ですね。

あくまで、入退場が管理された区画とそうでない区画に街が分かれている、という構造の話です。この構造が生活にどう効いてくるかは、後半の治安の項目で書きます。

クラークへの行き方: 成田からの直行便と、マニラから陸路およそ110km

結論、日本からは成田空港発の直行便で入るのが基本で、到着するクラーク国際空港は経済特区の中にあります。マニラから陸路で入る場合は、およそ110kmで2〜3時間です。

日本からは成田空港発の直行便があります

クラーク国際空港は経済特区の内側にあります。日本からは成田空港発の直行便があります。ただし関西空港・中部空港からの直行便は現在ありません。西日本から行く人は、国内線で成田に出るか、マニラ乗り継ぎを選ぶことになります。

なお路線は季節や航空会社の方針で増減します。航空券を取る段階で、自分の最寄り空港を起点に最新の運航状況を確認してください。

マニラから陸路で入る場合

マニラから陸路で入る場合、距離は起点で変わります。首都圏の中心部からはおよそ80km、玄関口のニノイ・アキノ国際空港からは高速道路経由でおよそ110kmです。渋滞込みの所要時間は、いずれもおよそ2〜3時間をみておけばOKです。

ここで先に安心してほしいのですが、この移動を自分で手配する必要は基本的にありません。フィリピン留学では、空港に学校のスタッフがピックアップに来てくれるのが基本だからです。以下は、ピックアップを使わず自分で動く場合の話として読んでください。

移動手段としては、マニラのニノイ・アキノ国際空港の各ターミナルからクラーク方面へ向かうP2Pバスがあります。P2Pバスとは、途中のバス停に停まらず、出発地と目的地だけを結ぶ直行の路線バスのことですね。運賃は第3ターミナル発でおよそ450ペソ。2026年8月時点のレートで1ペソおよそ2.6円として計算すると、およそ1,170円です。

なお、クラーク空港まで鉄道を延伸する計画も進行中です。ただし完成時期は動くことがあるので、渡航の時点で使えるかどうかはその都度確認するのが確実です。実際に使えるようになれば移動の選択肢が増える、という程度に考えておくのがちょうどいいかなと思います。

クラーク空港は2022年5月に新しいターミナルが開業しました。既存分と合わせた年間の旅客処理能力はおよそ1,220万人。一方で2025年の年間旅客数はおよそ275万人です。

つまり、施設の余裕がかなりある空港ということですね。到着してからの動線が混み合いにくいのは、初めての海外で不安が大きい人にとっては地味に効くポイントかなと思います。

クラークの気候: 標高およそ150mの低地なので、涼しくはありません

結論、クラークは年間を通じて暑い低地の街です。季節はおおむね乾季が11〜4月、雨が多いのが5〜10月で、ピークは6〜9月。これはマニラ首都圏と同じパターンで、1年でいちばん暑いのは4〜5月あたりになります。

クラークは涼しい? 標高があると言っても、平地とほとんど変わりません

クラークについて最も多い誤解を、ここで潰しておきます。クラークは涼しくありません。標高が高いから涼しい、という説明を見かけますが、これは誤りです。

標高といっても、空港のあたりで海抜およそ150m。平地とほとんど変わらない高さです。標高が100m上がるごとに気温はおよそ0.6℃下がるので、海抜0mの土地と比べても差は計算上1℃程度。体感できる差ではありません。

この誤解が生まれる理由は、たぶんバギオとの混同ですね。バギオは標高およそ1,500mの山の上にある街で、こちらは本当に涼しい。桁が1つ違う話なので、同じ「フィリピンの地方都市」でまとめて考えると事故ります。涼しさを目的にしているなら、行き先はクラークではなくバギオです。当ブログのバギオ留学の記事で、涼しさの正体と、そこに付いてくる雨や移動時間まで書いてあるので、比べたい人はそちらもどうぞ。

もう1つ、季節のパターンについて。

セブは乾季と雨季の差が小さい地域なので、クラークとは季節の出方が違います。「フィリピンの雨季は◯月」とひとくくりにできないのは、このためですね。

台風についても触れておきます。台風はルソン島を通過することが多く、セブなどビサヤ地方は相対的に影響を受けにくい地域です。クラークはそのルソン島にあるので、影響を受けやすい側に入ります。内陸なので高潮の心配は小さい一方、大雨と交通の乱れは受ける、という形ですね。ここは渡航月を決めるときの判断材料にしてください。

ただし「ビサヤなら安全」ということではありません。セブ側も過去に大きな台風の被害を受けています。相対的な話として受け取ってください。

ネイティブ講師が多いと言われる理由も、基地跡という成り立ちから来ています

結論、クラークの語学学校はネイティブ講師の採用に積極的な傾向があると言われています。ただし学校ごとに方針が違うので、クラークの学校なら必ずネイティブ講師の授業が多い、ということにはなりません。

理由として挙げられるのが、まさに今まで書いてきた成り立ちです。旧米軍基地の跡地であり、今も欧米人の居住者が多い。つまり、現地で採用できる人材の層が他の都市と違う、という説明ですね。

ただし、ここは断定しない書き方に留めます。体制は学校ごとに違うので、気になる学校がある場合は、ネイティブ講師の授業が週に何コマ入るのかを、必ず個別に確認してください。

そしてもう1つ。学校を比べるなら、講師の国籍より先に見るべき軸が2つあります。平日の外出可否と義務自習の有無、そして学校と寮が特区のゲートの内側か外側か、です。この2つが決まれば候補はかなり絞れます。

フィリピンの語学学校は、平日の外出可否や義務自習の有無によって、スパルタ・セミスパルタ・ノンスパルタという3つの型に分かれます。生活のしやすさと勉強量は、この型でほぼ決まります。型の考え方は当ブログのセブ島留学の学校の選び方の記事で整理してあるので、そちらを参考にどうぞ。都市を決める前に型の希望を決めておくと、選択肢の絞り込みがかなり速くなります。

クラークの生活: モール・コリアタウン・日本食

結論、クラークの日常生活は、モールを中心に回ります。

中部ルソンでも規模の大きいショッピングモールであるSM City Clarkがあり、もう1つ大型モールのMarquee Mallもあります。日用品、食料品、飲食、両替。生活に必要なものはだいたいモールの中で完結する構造です。

これも計画都市らしい特徴かなと思います。街に商店が散らばっているのではなく、大きな箱の中にまとまっている形ですね。

食事の面では、韓国料理が手に入りやすいです。アンヘレス市にはコリアタウンと呼ばれる一角があり、フレンドシップ・ハイウェイ沿いに韓国系の店が集まっています。韓国料理が好きな人にとっては、かなり楽な環境です。

日本食はどうかというと、レストランは複数あります。ただし日本の食材を専門に扱う大きなスーパーは限られているので、調味料などをまとめて買いたい場合は買い出しの計画が要ります。

なので、日本の調味料や食材を日常的に使いたいタイプの人は、最初に少し持っていくのが現実的かなと思います。現地で全部そろえる前提にしないほうが、精神的に楽です。

クラークの週末: 海に出るならスービック方面です

結論、クラークは内陸にあり、海に面していません。ここは行き先を決める前に必ず押さえておいてほしい点です。

最寄りの海はスービック湾で、クラークから高速道路を使って車でおよそ1時間。つまりクラークの街に海はありませんが、週末に日帰りで海へ出るのは十分に現実的な距離です。

とはいえ、放課後にふらっとビーチへ、という距離ではありません。ここは1ヶ月暮らすといちばん体感に出るところかなと思います。

海が生活の一部にある街だと、授業が終わってから海沿いを歩く、というのが日常の中に入ってきます。週末に出かける先として海がある街だと、海は「予定を立てて行くもの」になる。同じ1ヶ月でも、平日の夕方の過ごし方がここで変わってきます。クラークの平日の夕方は、海ではなくモールと街歩きと自習の時間です。

海以外の行き先としては、ピナトゥボ山、バギオ、マニラといった選択肢があります。ルソン島の中央付近に位置しているぶん、方角の違う行き先を選べるのがクラークの強みですね。

週末の行き先を移動時間で決める考え方は、当ブログのセブ島留学の週末の過ごし方の記事で整理してあります。都市が違っても、選び方の軸はそのまま使えるはずです。

クラークの治安と注意点: 特区の中と外で、意識するものが変わります

結論、クラークで意識してほしいのは、特区のゲートの内側と外側で街の性格が変わるということです。

特区の外側、アンヘレス市のバリバゴ地区には、基地の時代に発達した歓楽街があります。夜の店が集まる一帯なので、学校や寮との位置関係は知っておいたほうがいいです。

そのうえで実務的な助言を1つ。勉強のために来るなら、自分の生活圏をどちら側に置くかを事前に確認しておくといいかなと思います。学校の場所、寮の場所、日常の買い物に行く先。この3つが特区の内側なのか外側なのかで、日々の景色はかなり変わります。申し込み前に地図で確認しておけば済む話なので、ここは面倒がらずにやっておいてください。

渡航先の危険情報についても書いておきます。危険情報は地域ごとに区分が分かれていて、フィリピンの中でも地域によって差があります。ミンダナオ方面には高い区分が出ている地域がある一方、マニラ首都圏やセブは相対的に低い区分です。ただし低いといっても注意喚起自体は出ています。

区分は見直されることがあるので、クラークがどの区分にあたるかを含めて、申し込み前と出発前の2回、自分の行き先を直接確認してください。ここは都市を問わず共通の作法です。

そして、区分が低い地域であっても犯罪の発生率は日本より高いです。区分が低いことと、日本と同じ感覚で歩いていいことはイコールではありません。貴重品の持ち方、夜間の一人歩き、移動手段の選び方。この基本は、どの都市でも同じように必要です。都市を問わず共通の防犯の基本は、当ブログのセブ島の治安と安全対策の記事にまとめてあるので、そちらもどうぞ。

クラーク留学の費用: 都市ではなく、学校のタイプと部屋の人数で動きます

結論、フィリピン留学の費用を大きく動かすのは都市ではなく、学校のタイプと部屋の人数(1人部屋か複数人部屋か)の2つです。

総額の感覚だけ先に置いておきます。フィリピン留学1ヶ月(4週間・3食付きの学生寮に滞在する前提)の総額は、節約型でおよそ29万円、快適型でおよそ44万円が目安です。この15万円ほどの幅を作っているのは部屋の人数と航空券の時期であって、都市の違いではありません。

「クラークだから安い」「クラークだから高い」という比べ方は、あまり意味がありません。同じ期間・同じ都市でも、4人部屋を1人部屋に変えるだけで総額は動きます。都市をまたいで比較するより、この2つを動かしたほうが総額への影響はずっと大きい構造です。

なので、費用でクラークを選んだり外したりするのは、順番として逆かなと思います。まず学校のタイプと部屋の希望を決めて、そのうえで街の条件を見る。この順番のほうが失敗しにくいです。

ただしクラークには、総額を見積もるときに1つだけ足しておく項目があります。日本からの直行便が成田線のみという点です。関西・中部・九州から行く人は、成田までの国内線か、マニラ乗り継ぎの費用が別に乗ります。金額自体は小さくても、往復ぶんと移動時間は最初から見込んでおくと計算がずれません。

総額の目安と内訳を先に知っておきたい人は、当ブログのフィリピン留学1ヶ月の費用の記事を参考にどうぞ。他の都市も含めて横並びで街の条件を見たい人は、当ブログのフィリピン留学の都市の選び方の記事のほうが早いです。

クラーク留学とセブ島留学の違いは、海・気候・行き方の3点です

結論、この2つの違いは授業の形ではなく、街の条件に出ます。フィリピンの語学学校はマンツーマン中心という点が共通なので、比べるべきはそこではありません。

①海
セブは海が生活圏にあります。クラークは内陸で、海に出るならスービック方面まで車でおよそ1時間。放課後に海へ出られるかどうかが、ここで分かれます。

②気候
セブは乾季と雨季の差が小さい地域です。クラークは乾季が11〜4月、雨が多いのが5〜10月とはっきり分かれ、マニラ首都圏と同じパターンになります。台風の影響も、ルソン島にあるクラークのほうが受けやすい側です。

③行き方
どちらも日本からの直行便がありますが、クラークは成田線のみで、関西空港・中部空港からの直行便は現在ありません。西日本在住の人にとっては、ここが実際の差になります。ただし路線は増減するので、最終的には航空券を取る段階で確認してください。

繰り返しですが、どちらが優れているという話ではありません。海と直行便の利便性を取るならセブ島留学、区画の整った落ち着いた環境を取るならクラーク、という分かれ方です。

クラーク留学のメリット・デメリット: 向いている人と向いていない人

結論、クラーク留学が向くかどうかは「基地跡の計画都市」と「内陸の低地」という2つの条件を引き受けられるかで、ほぼ分かれます。

クラーク留学が向いている人

向いているのは、次のような人です。

・区画が整っていて、交通量の少ない環境のほうが落ち着く人
・成田から直行便で入れることを重視する人
・海が無くても、週末に日帰りで出られれば十分だと思う人
・韓国料理が好きで、食事の選択肢として頼れると助かる人
・ネイティブ講師の授業も選択肢に入れたい人

クラーク留学が向いていない人

反対に向いていないのは、次のような人です。

・放課後や週末に、気軽に海へ出たい人
・涼しい環境を求めている人。クラークは低地で、年間を通じて暑いです
・関西・中部から乗り継ぎなしで行きたい人
・日本の食材を日常的に使いたい人
・南国の観光地らしい賑わいを留学中に味わいたい人

この分かれ方も、結局は「基地跡」と「内陸の低地」という2つの条件から出ています。街の輪郭がつかめれば、自分に合うかどうかは意外と早く判断できるかなと思います。

まとめ: クラーク留学は「基地跡」と「内陸の低地」の2つで決まります

今日1つだけ持ち帰るなら、これです。

クラーク留学とは「旧米軍基地の跡地に作られた計画都市で語学留学すること」。広い直線道路もゲート管理の区画も欧米人の多さも、この成り立ちから説明がつく。そして海が無いことも涼しくないことも台風も、ルソン島内陸の低地という立地から説明がつく。だから選ぶときは、この2つを引き受けられるかで判断すべし。

おさらいしておくと、クラークはルソン島中部のパンパンガ州にあり、米軍撤退は1991年で、同じ年のピナトゥボ山の噴火が背景にありました。現在は2024年時点でおよそ1,200社、14万人超が働く産業エリアです。行き方は成田空港発の直行便か、マニラから陸路で2〜3時間。気候は乾季が11〜4月、雨が多いのが5〜10月で、標高およそ150mの低地なので涼しくはありません。海に出るならスービック方面まで車でおよそ1時間です。

なお現地の情報や交通の状況は変わることがあるので、申し込む前に最新の内容を確認してください。

今日できるアクションも1つ。地図でクラーク経済特区とアンヘレス市の位置関係を見て、自分が候補にしている学校がゲートの内側にあるか外側にあるかを確かめてください。それだけで、現地の生活のイメージはかなり具体的になります。

留学FACTORYについて

僕たちが運営する留学FACTORYは、エージェント手数料ゼロで留学をサポートしています。

対応しているのはフィリピンを含む12ヶ国。フィリピン、アメリカ、カナダ、オーストラリア、マルタ、イギリス、ニュージーランド、アイルランド、フィジー、インドネシア、南アフリカ、カンボジアです。サポート範囲はカウンセリングから留学中、帰国後まで。海外・留学経験が豊富なカウンセラーが対応します。

「クラークが気になっているけど、セブやバギオと比べて決めきれない」という段階のご相談も歓迎です。行けそうな時期と、海が欲しいかどうかを教えてもらえれば、街の考え方から一緒に整理します。

まずは気軽に、記事下のLINE無料相談からどうぞ。

よくある質問

クラーク留学とは何ですか?

フィリピンのルソン島中部、パンパンガ州にあるクラーク経済特区で語学留学することを指します。特区はアンヘレス市・マバラカット市・ポラック町と、タルラック州のカパス町・バンバン町にまたがる広さがあります。いちばん大事な前提は、クラークが自然にできた街ではなく、旧米軍基地の跡地に作られた計画都市だということです。もとはアメリカ空軍のクラーク基地で、1991年に米軍が撤退しました。同じ年のピナトゥボ山の噴火で基地施設の多くが損壊したことが背景にあります。その後1990年代前半から経済特区としての整備が進み、現在はBPOや製造業が集まる産業エリアになりました。2024年時点でおよそ1,200社、14万人を超える人が働いています。街を理解する軸は2つで、広くまっすぐな道路・ゲートで管理された区画・欧米人居住者の多さは「基地跡」から、海が無いことと涼しくないことは「ルソン島内陸の低地」という立地から説明がつきます。

クラーク留学の気候は? クラークは涼しいですか?

クラークは涼しくありません。年間を通じて暑い低地の街です。標高といっても空港のあたりで海抜およそ150mで、平地とほとんど変わりません。標高が100m上がるごとに気温はおよそ0.6℃下がるので、海抜0mの土地と比べても差は計算上1℃程度。体感できる差ではないです。この誤解が生まれるのは、おそらくバギオとの混同です。バギオは標高およそ1,500mの山の上にある街で、こちらは本当に涼しい。桁が1つ違うので、同じ「フィリピンの地方都市」としてまとめて考えると判断を誤ります。涼しい環境を求めているならクラークではなくバギオ、と切り分けてください。なお季節は乾季がおおむね11〜4月、雨が多いのが5〜10月でピークは6〜9月。マニラ首都圏と同じパターンで、1年でいちばん暑いのは4〜5月あたりです。

日本からクラークへの行き方は?

日本からは成田空港発の直行便でクラーク国際空港に入るのが基本です。空港は経済特区の中にあり、市街に隣接しています。ただし関西空港・中部空港からの直行便は現在ないので、西日本から行く人は国内線で成田に出るか、マニラ乗り継ぎを選ぶことになります。路線は季節や航空会社の方針で増減するので、航空券を取る段階で最新の運航状況を確認してください。マニラのニノイ・アキノ国際空港から陸路で入る場合は、距離がおよそ110kmで、渋滞込みの所要時間はおよそ2〜3時間です。ただしフィリピン留学では空港に学校のスタッフがピックアップに来てくれるのが基本なので、この移動を自分で手配する必要は基本的にありません。自分で動く場合は、各ターミナル発の、途中に停まらない直行のP2Pバスがあり、第3ターミナル発の運賃はおよそ450ペソ。2026年8月時点のレートで1ペソおよそ2.6円として、およそ1,170円です。

クラーク留学の治安はどうですか?

結論から書くと、クラークで最初に押さえるべきは、特区のゲートの内側と外側で街の性格が変わることです。特区の中心部は検問所で区切られていて入退場が管理されており、24時間の警備やCCTVもあります。ただしこれは管理の仕組みの説明であって、中が安全だという意味ではありません。一方で特区の外側、アンヘレス市のバリバゴ地区には基地の時代に発達した歓楽街があります。勉強のために来るなら、学校・寮・日常の買い物先がゲートの内側か外側かを申し込み前に地図で確認しておくといいかなと思います。渡航先の危険情報は地域ごとに区分が分かれていて、フィリピンでもミンダナオ方面には高い区分が出ている地域がある一方、マニラ首都圏やセブは相対的に低い区分です。区分は見直されるので、クラークがどの区分かを含めて、申し込み前と出発前の2回、自分の行き先を直接確認してください。区分が低くても犯罪の発生率は日本より高いので、貴重品の持ち方や夜間の一人歩きといった基本は都市を問わず必要です。

クラーク留学の費用はいくらくらいですか?

都市で決まるものではない、というのが結論です。フィリピン留学1ヶ月(4週間・3食付きの学生寮に滞在する前提)の総額は、節約型でおよそ29万円、快適型でおよそ44万円が目安。この15万円ほどの幅を作っているのは主に部屋の人数(1人部屋か複数人部屋か)と航空券の時期で、クラークかセブかという都市の違いではありません。同じ期間・同じ都市でも、4人部屋を1人部屋に変えるだけで総額は動きます。クラーク固有の要素を1つ挙げるなら、日本からの直行便が成田線のみという点です。関西・中部・九州から行く人は、成田までの国内線かマニラ乗り継ぎの費用が別に乗ります。まず学校のタイプと部屋の希望を決めて、そのうえで街の条件を見る。この順番のほうが総額のブレは小さくなります。

クラーク留学とセブ島留学はどちらがいいですか?

優劣ではなく、街の条件で分かれます。違いが出るのは主に3点です。1つめは海で、セブは海が生活圏にあるのに対し、クラークは内陸で海に面していません。最寄りの海はスービック湾で、高速道路を使って車でおよそ1時間。週末に日帰りで出る距離です。2つめは気候で、セブは乾季と雨季の差が小さい地域ですが、クラークは乾季11〜4月・雨季5〜10月とはっきり分かれ、マニラ首都圏と同じパターンになります。台風の影響もルソン島内陸のクラークのほうが受けやすい側です。3つめは行き方で、どちらも直行便がありますが、クラークは成田線のみ。関西空港・中部空港からの直行便は現在ありません。海と直行便の利便性ならセブ、区画の整った落ち着いた環境ならクラーク、という分かれ方かなと思います。

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